こんにちは!! 理学療法士でファイナンシャルプランナーのナカジです。
医療者がもっといい職場で、もっと良い生活を! 患者の笑顔は医療者の余裕から!!医療者のNext Stageへようこそ!!

今回は、看護師の9K○○Kをまとめ、改善案を考えてみようについてを書かせていただきます。
私は理学療法士なので、看護師本人ではないですが、妻や職場で働いている方や医療大学時代の友人など多くの人と関わらせていただいているので記事を書きました。
1.○Kとは?
元々は、3K「きつい(Kitsui)」「汚い(Kitanai)」「危険(Kiken)」のローマ字表記の頭文字を取った言葉です。
1980年代後半から、労働環境や業務内容が過酷な仕事を表わされております。現在では、「帰れない」、「厳しい」なども新たなKとして挙がってきております。
仕事の例としては、看護・介護、清掃業、建設業などがあります。
その中で看護の業界では、1992年、江尻尚子さんが「看護師の9K」で流行語大賞銀賞を獲得しており、近年ではさらなる○○Kも出ているのでまとめてみました。
2.9Kのまとめ
江尻尚子さんが訴えた「看護師の9K」は以下の通りです。
①きつい
肉体的、精神的に重労働。
一日中動き回る仕事であり、移乗やトイレ介助など体に負荷がかかる業務も多いです。患者さんの急変時など突発的に忙しくなることもあります。筋力とともに体力も必要となります。
その中でも、ミスが許されない緊張感、受け持ちの人がなくなってしまう。時には、患者さんや家族から心無い言葉をあびせられるなど精神的にも負荷がかかることも多いです。
医師や上司、先輩との人間関係がきつい場合もあります。

肉体的・精神的・人間関係のどれをとってもきつい仕事であります。せめて人間関係だけでも…
②危険
コロナや針刺しでの事故など、様々な感染症の危険があります。
また、認知症や精神疾患のある患者さんに暴力を振るわれるといった身体的な危険もあります。
COVID-19のような感染症が流行っているなか、働いているところをみると、危険な仕事だなと改めて思います。
③汚い
患者さんのおむつ交換や排泄物、ドレーンの排液、血液、嘔吐物などの処理、身体を洗ったりなどを仕事で行います。

やりたくない仕事のはずなのに、淡々と行っている姿をみると感動します。私は1番ここができないなと思います。
ここまでが主流の3Kといわれるものです。
④給料が安い
世間的には看護師に高収入なイメージをもつ人も多いですが、夜勤や残業などによる手当により総支給額は多くなりますが、基本給はそこまで高くないです。
土日や祝日がないため休みが少ないことや、資格を取得するための費用、仕事内容を考えるとかなり安いです。また、新人でもベテランでも同じ看護師として扱われるため、昇給や退職金が少ないことがあります。

みなさんも、同じ仕事をこの給料でできるか一度は考えてみてもらいたいものです。
⑤休暇が取れない
土日・祝日、年末年始・お盆休みも誰かは出勤しなくはいけません。
また、最低限出勤しないといけない人数が決まっているため、急遽欠勤が出た場合は、誰かがいかなくてはなりません。どうしてもの場合はやむを得ず、休まなくてはなりませんが、体調が悪くても行ったほうが気持ち的に楽なので出勤する場合も多いです。
もちろん、休んだ分はどこかで出勤を肩代わりしなくてはいけないので、有給を使って休むなどほとんどの会社ではできません。
家族ができるとかなり働きにくそうです。誰でも休みやすい環境になってほしいものです。
⑥規則が厳しい
安全性、清潔感が求められるのは当然のことですが、中には誰得かわからない厳しい規則があったりもします。髪の毛の色や長さ、化粧、私服にまで色々縛りがあるようです。

客観的かつ、エビデンスのあるルール設定をしてほしいものです。
年功序列の業界で、ルールを作る人が年配の場合が多いことが、行き過ぎた規則の厳しさをうんでいるのではないかと思います。きつい仕事なので、せめて緩くできる制度くらい緩くしてほしいものです。
⑦婚期が遅くなる
日本看護協会の調査によると25歳~29歳の看護師の未婚率は75%。厚生労働省の調査から看護師の初婚年齢は29歳で、約30%の看護師は未婚というデータがあります。
土日祝日の休みが取りにくいことや、夜勤があり不規則な生活であるというシフト上の問題大きく関係してると思われます。せっかくの休みの日が外部勉強会なんてことも…
また、出会いが少ないことも挙げられます。女性が多い職場環境であること、また学生時代も異性が少ないことが多く、友達も看護師ばっかりで紹介も少ないなどがあります。
⑧化粧のノリが悪くなる、できない
不規則な生活のため、睡眠時間や食事時間などがバラバラになり肌トラブルになりやすいです。そこに相まって仕事上でのストレスも乗ってきます。
私は男性で理学療法士なので、化粧もせず、夜勤もないで特に実感した話はできないのが申し訳ないです。妻をみていると、起床時間も日によって変わり体内時計がズレっぱなしのなか、体調を整えるのは困難だなと思っております。
⑨薬を手放せない
肉体的、精神的に重労働で、生活も不規則なので身体や体調を崩しやすいです。
体調を崩したとしても簡単には休めないので、どうにか出勤をしなくてはいけないという結果、薬を飲まざる得ないということなります。

いままで述べたことのまとめのようになりましたが、過酷さが表れています。医療者なので本来は薬を使わず治したいものなのですが、やむを得ないケースも多そうです。
⑩その他(帰れない、過酷な労働環境、金遣いが荒くなる、肩や腰・身体にくる)
帰れない:いつなにが起きるかわからない職場であるので、定時で帰れる仕事ではないです。定時数分前に入院や急変なんてことも。
過酷な労働環境:今まで書いてきたことを一言で表しています。ほんとに過酷です。
金遣いが荒くなる:友人と休みも合わず、買い物がストレス発散となる方も多いです。せめて生活くらいはよくしないとやってられないという人も多いのではないでしょうか。
肩や腰・身体にくる:患者さんを移乗したり、持ち上げたりと肩や腰にくる業務も多いです。体のメンテナンスも大切になってきます。

3.改善していけることを考えてみよう
これまで、過酷な仕事環境ばかりを述べてきましたが、ここからは前向きに改善できそうなものを考えていきましょう。
改善できるものを〇 一部出来そうなものを△ 難しそうなものを×で表していきます。
化粧のノリに関しては、行ったことがないのでここでは言及しないようにします(;’∀’)
ここで改善できると上げたものは、今後1つずつ詳しく書いていこうと思います
〇:改善できるもの
婚期が遅れる
金遣いが荒くなる
先ほど書いたようにいろいろな要因がありますが、個人単位の問題であるので、自分が変わることで解決できる問題だと思います。
特に私は、ファイナンシャルプランナーでもありますので、金遣いについてはしっかり改善したいところであります。
△:一部できそうなもの
休暇が取れない
帰れない
給料が安い
規則が厳しい
過酷な労働環境
薬が手放せない
ここの部分をいかに改善できるかが、今後の働きやすさ、離職率の低下に大きくかかわってくると思います。
個人単位やすぐには改善できない問題なので、みんなで時間をかけてでも良くしてきましょう!!
×:難しそうなもの
汚い
きつい
危険
本来の仕事がもつ特性については難しいです。やはり、昔から言われ続けている3Kは言われ続けているだけあるなという感じです。
病棟以外の職場を選ぶことで回避はできたり、そもそも資格を取ろうと決め、実際に資格を取って働いている方々にとっては当然受け入れられているものなのではないでしょうか。
まとめ
いかかがだったでしょうか。自分自身まとめてみて、改めてすごい仕事だと思いました。同じ現場ではたらいていますが、毎日頭が下がる思いで働いております。
仕事内容はきついけど、働きやすい職場環境だよと言われるような世の中が来たらいいなと思います。そのためには、みんなで職場環境を変えていくことが必要になります。

みなさんでいい職場を作っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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